『カルミーナ(CARMINA)』の革靴には、脈々と受け継がれる哲学、優れた職人の技術が詰め込まれています。

『カルミーナ』の歴史は、1866年にマティアス・プハーダス氏がスペイン・マヨルカ島のインカで始めた、オーダーメイドシューズを作る小さな工房から始まります。
その数十年後に彼の息子であるマテオ・プハーダス氏も靴作りに携わるようになり、1905年にバレアレス諸島で初となるグッドイヤーウェルト製法の工場を設立させました。
1961年には、創業者の孫にあたるホセ・アルバラデホ・プハーダス氏によって、スペインで有数の靴メーカーに上り詰めました。ホセ氏は、高級靴を求める声が高まるなか、1997年に生まれ故郷であるマヨルカ島で現在の「カルミーナ」な全身である「アルバラデホ」を誕生させました。
現在は、マヨルカ・マドリード・バルセロナのスペイン国内はもちろん、ニューヨークやパリに店舗を構えます。センス溢れる高品質な革靴は、世界中の革靴愛好家やファッショニスタを魅了し続けています。
『カルミーナ』2023年秋冬シーズン待望の新作が入荷しました。

ラスト“クスティチュ(COSTITX)”を使用したダブルモンクストラップ。
トレーディングポストでは、今まで色々なラストを扱っており、その型数は数十種類を超えています。その中でも、優れたフィット感と洗練されたラウンドのシルエットが特徴的なラスト“インカ”を、ここ数年間メインで展開してきました。
今回ご紹介するダブルモンクストラップは、”インカ“に改良を加えたラスト“クスティチュ”を使用したモデルです。
▼クスティチュを使用したカーフのダブルモンクストラップはこちら▼
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“インカ”の優れたフィット感を継承しながらトゥのラインをスクエアに変更している“クスティチュ“。

“クスティチュ”には、大きな二つの魅力があります。
一つ目の魅力は、目を引く美しいスクエアトゥのシルエット。
スクエアトゥというと近年では、ロングノーズのシャープなシルエットを連想される方も多いと思います。しかし、この “クスティチュ” は、細長く見え過ぎないビスポーク由来のスクエアトゥをイメージしています。『カルミーナ』では、 “レイン”や“シンプソン”などスクエアの代表的なラストはありますが、”クスティチュ”ほど エッジが立っていません。 そのシルエットはスクエアラストの中でも特別な存在感を放っています。
もう一つの魅力は、“インカ”同様の優れたフィット感。
”クスティチュ”のもう一つの魅力は、 “インカ”同様の優れたフィット感です。土踏まずから甲にかけて足を包み込むようにフィットさせることで足が前にずれこむことを抑えます。ヒールカップは、踵の形状に合わせて左右非対称の設計になっています。履き口を立体的な形にすることで踵が自然に収まり、踵抜けを軽減してくれるのです。

シャープな印象に見えますが、小指周りにゆとりを持たせる設計のため、指先にかかるストレスを軽減することができます。”クスティチュ”が「シャープなシルエットは小指が当たる」という概念を覆してくれるでしょう。
ビジネススタイルで使用するならブラックカーフがおすすめ。

『クスティチュ』のシルエットを最大限に引き出してくれるスムースレザー(カーフ)のブラック。ブラックカーフから放たれる光沢感がエッジの効いたシルエットを強調させます。
煌びやかなシルバーのバックルもブラックカーフに良く映えます。シンプル故にその上質さが伝わる大人の色気を感じる1足です。

紐がないためフォーマル度の落ちるダブルモンクストラップですが、こちらのモデルは非常にエレガント。カジュアルに使用するにはエレガント過ぎる⁉印象です。ぜひ、スーツやジャケットスタイルなど、ビジネスシーンにお使いいただきたい1足です。
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上質なスエードと組み合わせると優雅で上質な印象に。

エッジ―なシルエットもスエードを組み合わせることで柔らかい印象になります。素材が変わることで違う魅力が生まれます。

落ち着きのあるブラックスエードは、ジャケットスタイルからキレイ目カジュアルスタイルで使用できる汎用性の高さも魅力です。

柔らかく温かみのあるブラウンスエード。ビジカジスタイルからカジュアルスタイルにピッタリの1足です。

ダブルモンク+スエードという定番的な組み合わせですが”クスティチュ”を使用することで違う魅力が生まれます。
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ラスト”デイア”を使用したロングセラーダブルモンクストラップ。

トレーディングポストで扱っているダブルモンクと言えば、ラスト”デイア(DEIA)”を使用したモデルです。”デイア”が登場した当時から10年ほど扱っている超ロングセラーモデル。スムースレザー・スエード・コードバン・リザード・クロコダイル・・・組み合わせた素材やカラーは数えきれないほどです。 トレーディングポスト歴の長いスタッフなら1足~2足は持っているダブルモンクです。ちなみに私は、カーフ・スエード・リザードの3足を所有しております。

”デイア”の特徴は、低く抑えられたトゥから大胆に立ち上がる甲部分。シャープなラウンドのシルエットは、10年履いても古さを感じさせることがありません。
折角なので”クスティチュ”と”デイア”を比較してみましょう。

丸みのある”デイア”に対し、ソリッドでエッジの利いた”クスティチュ”・・・。どっちもかっこいい!!”クスティチュ”は、小指部分に膨らみを持たせているため、”デイア”に比べて若干ボリュームがあります。”デイア”の方が全体的にスマートな印象です。


”デイア”のサイドの丸みに対し、サイドウォールが立っている”クスティチュ”。どちらもスタイリッシュですが、ラストそれぞれに個性があります。
これからのトレーディングポストのダブルモンクを語るうえでニュースタンダードとなる”クスティチュ””。ロングセラーモデルの”デイア”。どちらのダブルモンクがお好みですか?