革の宝石”コードバン”を使用した特別なカルミーナ
『革の宝石 ホーウィン社の”シェルコードバン(SHELL CORDOVAN)” 』

コードバンは、その独特の艶やかな光沢感が最大の魅力となっています。特に米国ホーウィン社の “シェルコードバン” は、世界中の有名ブランドで使用される希少性の高い素材として知られています。
革素材の原皮は、通常食肉用として消費されたものを再利用しています。牛革の流通量が多いのは家畜としての頭数が多く、食肉としての需要も高いためです。一方、コードバンを生み出す馬は、牛よりも少なく飼育され、食肉としての需要も少ないため、原皮の流通量が制限されます。これにより、馬の臀部から得られるコードバンの希少性が高まるのです。
昔は、コードバンと言えばブラックとバーガンディーの色が一般的でした。その他のカラーは滅多に見かけることがありませんでした。昔、コードバン用のシュークリームのカラーがブラックとバーガンディーしかなかったのはそのためです。現在は、ウィスキーやダークブラウン、カラーコードバンなどさまざまな色が流通していますが、どのカラーも供給量が限られる希少なカラーとなります。
『希少素材のコードバン×ワンピース』

一枚革から作られる踵の部分にしか継ぎ目のないプレーントゥを”ワンピース”や”ホールカット”と呼びます。
パーツの切り替えしがないため、傷のない大きな面積の革を必要とする贅沢なデザインです。一枚の平面の革を立体的なラスト(木型)に釣り込むため、甲革の成形には高い技術力も要します。
ワンピースは装飾や切り替えしがないため、誤魔化しの利かないデザインと言えるでしょう。ラスト本来が持つシルエットが一番投影されるデザインもワンピースです。そのシンプルさがラスト・素材・職人の技量を丸裸にしてしまうのです。
「ワンピースを上手く作るメーカーは、何を作らせても上手い」と言います。そのような目線でワンピースを見てみるのも面白いと思いますよ。

希少素材であるコードバンとワンピースを組み合わせた特別な1足。革を贅沢に使用するワンピース×希少なコードバンの組み合わせは贅沢そのものです。
しかしながら、作り手の立場になるとそうとも言っていられません。甲革の成形が難しいワンピースに、柔軟性の低いコードバンを使用することで、靴作りの難易度が非常に高くなります。特にカルミーナのような立体的なラストを使用するメーカーは尚更です。
カルミーナの高い技術により、極上のコードバンワンピースが生み出されるのです。最も難しいウェスト部分の釣り込みは、機械での釣り込み作業ができないため、“手作業”でビスポークシューズのように釣り込み作業を行います。随所に見られるカルミーナの技術力の高さがコードバンワンピースの完成度を高めているのです。
『希少カラー 非常に珍しいルビーコードバン!!』

アッパーに使用されているのは、非常に珍しいルビーカラーのコードバンです。カルミーナでは昔からラインナップされているカラーですが、一般ではほとんど見かけることがありません。
赤く輝くルビーコードバンは、宝石のルビーのように透明感があり、まさに革の宝石と呼ぶにふさわしい存在感を放ちます。ルビーには、「勝利」や「愛情」の意味があり、その輝きから情熱のようなものを感じます。深みの“バーガンディー”に対し、華やかな“ルビー”と言った印象でしょうか?元々コードバンは、カジュアル素材とされていますが、エレガントなワンピースと組み合わせることで非常にドレッシーな印象になっています。
『ルビーコードバンのエイジング~想いと年季が違います~』

スタッフが所有するカルミーナのルビーコードバンは、なんと20年所有している物です。そんな長い年月を経てもなお、その魅力は色あせることなく、逆に「エイジング(経年変化)」されたことで新品では味わえない魅力が増しています。愛情を込めて着用し、丁寧にメンテナンスをすることで革には輝きと深みが増し、自分だけの特別な1足が生まれるのです。
『世にも珍しいナチュラルコードバン×コインローファー』

スリップオン用の木型として好評のラスト「ウェタム(UETAM)」を使用したローファーに、コードバンを組み合わせた特別な1足。何と言ってもポイントは、ナチュラルカラーのコードバンです。見た目はウィスキーに似ていますが、実際はヌメ革に近い印象です。革素材は色味が薄ければ薄いほど、その変化が際立ちます。
メンテナンスで使用するクリームも無色(ニュートラル)を使用するのかブラウン系を使用するかで風合いが異なります。正解はありません。ぜひ、ナチュラルコードバンを自分だけの1足に育て上げてください。
『ドレッシーなディテールが特徴』

モカの仕様は、一枚の甲革を摘まんでステッチを掛けていく”ツイストモカ”が採用されています。このツイストモカの技法は、ローファーの中でも非常に洗練されたディテールとして知られています。甲革が織り成すツイストのようなステッチが、モカローファーに独自の華やかさとエレガンスをもたらしています。足元には遊び心と高級感が同居し、そのスタイリッシュなデザインはさまざまなシーンで活躍してくれることでしょう。

さらに、もう一つの仕様であるサドルがウェルトまで伸びた”フルサドル”仕様。ウェルトとは靴の底とアッパーを接合する際に使われる部分で、通常は甲部分で止まるのが一般的です。しかし、フルサドルではサドルがウェルトまで伸びているため、モカローファー全体にしっかりとしたフィット感と安定感をもたらします。このディテールは、ローファーをよりドレッシーな足元として引き立て、エレガントなスタイリングに一層の深みを与えてくれます。
『コードバンローファー。貴方なら何と合わせますか?』

コードバンシューズは、その高級感と洗練されたデザインから、さまざまなスタイルに合わせることができる万能な革靴です。特にドレッシーな仕様のローファーでありながら色も明るいため、贅沢なカジュアルスタイルにもぴったりマッチします。
デニムとコードバンシューズの組み合わせは、カジュアルながらも上品な印象を与えます。デニムパンツにコードバンローファーを合わせることで、リラックス感と洗練された雰囲気を両立させることができます。カジュアルなTシャツやシャツと合わせて、リラックスした週末のお出かけやカフェでの過ごし方にピッタリです。
コードバンシューズの洗練された輝きとカジュアルな要素が見事に調和し、贅沢なカジュアルスタイルが完成します。自分らしいスタイルを楽しむために、コードバンシューズを幅広くコーディネートしてみてください。
『コードバンワンピース。貴方なら何と合わせますか?』

コードバンワンピースは、その高級感とシンプルなデザインから、幅広いスタイルに合わせることができる魅力的なデザインです。ドレススタイルに合わせる方がイメージが付きやすいかもしれませんが、実際にはデニムやチノパンなどと合わせたカジュアルスタイルにも素晴らしくマッチするデザインです。ドレスだけで使うのは勿体ない!!ぜひご自身のファッションスタイルやシーンに合わせて、コードバンワンピースを存分に楽しんでください。
いかがでしたか?カルミーナの新作は、これからも続きます!!ぜひ次回もお楽しみ!!
前回ご紹介させていただいた「新作のダブルモンクストラップ」もぜひご覧ください。