『時代を超えて愛される。アイビースタイル。』
1950年代から60年代にかけてアメリカ東部のアイビーリーグ大学に通う学生たちの間で流行したアイビー(IVY)ファッション。
アイビーにファッションで欠かせないアイテムと言えば、紺ブレザー、ボタンダウンシャツ、チノパン。その足元には、ペニーローファーやダーティーバックスなど、ラフさと革靴の上品さを両立させたトラディショナルなアイテムが好まれました。
1970年代後半にアメリカを代表するアパレルブランドの革靴生産を請け負っていたクロケット&ジョーンズが当時に想いを馳せながら、アイビースタイルの伝統を継承しつつ、素材やラスト(木型)を現代風に進化させたコレクションが「クロケット&ジョーンズ イングリッシュアイビーリーグコレクション」です。
「当時を懐かしむダーティーカラーの上質なスエード」
アイビースタイルの革靴と言えば、スエードやその他の起毛素材がすぐに思い浮かびます。アメリカンシューズに用いられる起毛素材として一般的なヌバック(表面をスエード状に起毛させた素材)も魅力的ですが、英国ブランド特有の豊富なカラーバリエーションを誇るスエードを選択しました。
ダーティーバックスを彷彿とさせるカーキやスレート(暗灰色)などを取り入れ、上質な素材の使用により高級感溢れる仕上がりを追求しました。
ダーティーカラーのスエードは、当時の風情を鮮やかに再現しつつ、一流の素材感でカジュアルからドレッシーなスタイルまでコーディネートを楽しんでいただけます。
「アイビーシューズと言えば赤褐色のレンガソール」
イングリッシュアイビーリーグコレクションのキャラクターを強調するために採用されたのが、レッドラバーソール(Red Rubber Sole)です。「レンガソール」や「ブリックソール」とも呼ばれるこの赤褐色のラバーソールは、スポンジ素材のため軽量でありながらクッション性にも優れています。このソールは、アメリカントラッドスタイルを象徴する存在であり、カントリーシューズやアメリカンカジュアルシューズにも用いられてきました。
赤褐色のソールが革靴の重厚感を緩和し、カジュアルアイテムとの見事な調和を醸し出します。これこそが、アメリカントラッドの王道であり、「進化するアイビースタイル」の真髄と言えるでしょう。
「クラシックなシルエットとフィット感が向上したラスト378」
当時のアイビーシューズとの一番の違いはラスト(木型)ではないでしょうか。当時のイギリスシューズは、欧米人に合わせ、甲から踵にかけてゆったりと設計ラストが主流でした。
アイビーリーグコレクションで採用されているラスト378は、カントリーテイストのボリューム感のあるラウンドシルエットを採用しながら、ウェストを絞り、ヒールカップも小ぶりにすることで、フィット感を高めたラストです。トラディショナルなシルエットを残しながら履き心地が向上。これぞ「進化するアイビースタイル」です。
『進化したアメリカントラディショナル。伝統と現代が融合するダーティーバックス。』
- 素材:スエード
- 色:カーキ
- 底材:レッドラバーソール
- 製法:グッドイヤーウェルト
- 木型:378
コーネル大学の名を冠したプレーントゥ“コーネル( CORNELL)”は、ダーティーカラーのスエードを使用したプレーントゥです。ダーティーカラーの起毛素材を使用した革靴をダーティーバックスと呼びます。これは、ホワイトバックスが履き込むことで徐々に汚れ(ダーティー)、独特の風合いを醸し出す様子をイメージしたものです。ダーティーバックスは、アイビースタイルの代表的なアイテムの一つです。
ダーティーバックスは、履けば履くほど味が出るシューズです。汚れや色褪せが、独特の風合いを生み出すのです。チノパン、ボタンダウンシャツ、紺ブレザーなどのアイビー定番アイテムとの相性が抜群ですが、アイビースタイルだけでなく、アメカジやフレンチカジュアルなど、様々なスタイルに合わせられことも魅力です。
『伝統と現代が融合するサドルオックスフォード』
- 素材:スエード×ワックスカーフ
- 色:スレート×ダークブラウン
- 底材:レッドラバーソール
- 製法:グッドイヤーウェルト
- 木型:378
ペンシルベニア大学の略称“(ペン)PENN”の名を冠したサドルオックスフォード(サドルシューズ)。
サドルシューズは、19世紀頃に誕生した歴史ある革靴です。甲部分に馬の鞍(サドル)のようなパーツを施した独特なデザインが特徴で、アイビースタイルの定番アイテムとして長く愛されています。
そのデザインは、乗馬用のブーツに由来しています。馬の鞍をイメージしたサドル部分は、単なる装飾ではなく、足の甲をしっかりとホールドする機能的な役割も果たしています。伝統的なデザインを受け継ぎながらも、現代的な素材や製法を取り入れることで、快適な履き心地を実現しています。
サドル部分のカラーや素材を変えることで、様々なバリエーションを楽しむことができるのもサドルシューズの魅力です。
サドル部分はオイル分を含んだダークブラウンのワックスカーフ、ベース部分はスレイトスエードと呼ばれるグレージュカラーのスエードを使用しています。異素材を組み合わせたコンビシューズは、王道のスタイルです。
上質な素材同士がお互いの存在感を損なうことなく融合し、上品な印象を与えながら、カジュアルな雰囲気も演出します。
『進化したアメリカントラディショナル。伝統と現代が融合するカントリーシューズ。』
- 素材:スエード
- 色:スナフ
- 底材:レッドラバーソール
- 製法:グッドイヤーウェルト
- 木型:378
ウィングチップダービーの“カーディガン5(CARDIGAN 5)”。アイビースタイルのウィングチップと言えば、ウィング部分の切り返しが踵部分まで伸びたロングウィングチップが一般的ですが、アイビーリーグコレクションでは、英国調のダービータイプ(外羽根式)を採用しています。カントリー感を強調することでカジュアルスタイルでもコーディネートしやすいバランスになっています。アイビーの源流は、イギリスの超名門校とされており、“カーディガン5”も「アイビースタイル」と呼べるでしょう。
丸みとボリューム感のあるシルエットに際立つ存在感のあるメダリオンが、伝統的な風格を漂わせます。繊細なメダリオンやパーフォレーションの穴飾りは、カントリーテイストに上質で高級な印象を与え、大人の遊び心を演出します。
英国の伝統とアメリカのカジュアルさを融合させたアイビースタイル。このウィングチップシューズは、その真髄を体現する一足です。どのようなスタイルにも格別なアクセントを加えてくれます。
時代を超えて愛用できるものこそ、真のトラディショナルと言えるでしょう。クロケット&ジョーンズのイングリッシュ アイビーリーグ コレクションは、まさにその存在です。
クラシックなデザインは、どんな時代にもマッチし、オンオフ問わず活躍します。
1879年の創業以来、クロケット&ジョーンズは英国靴の伝統を守り続けながら、革新的な技術を取り入れ、常に最高品質の靴を作り続けています。イングリッシュ アイビーリーグ コレクションは、その伝統と革新が見事に融合したコレクションです。