EDWARD GREENの技術の高さが生んだローファー‘‘ウィンチェルシーWINCHELSEA‘‘

【トレーディングポスト青山本店】はトレーディングポスト史上初のメゾネットタイプの店舗となっております。

店内はワインセラーをモチーフにしており、革靴をワインに見立てた‘‘SHOES CELLAR(シューズセラー)‘‘をコンセプトにモダンでラグジュアリーな空間を演出しております。

1階にはトレーディングポストオリジナルアレンエドモンズクロケットアンドジョーンズカルミーナトリッカーズといったブランド。そして2階にはエドワードグリーンガジアーノ&ガーリングといった英国を代表するブランドをメンズ、レディース共に扱っております。

また昨年より取扱いスタートしたエンツォボナフェは、青山本店のみの取り扱っております。

ゆったりとした空間の中、じっくりと靴を選んでいただける場所となっております。

 

インスタグラムでも商品のご紹介をさせていただいております。

ブログよりも更新頻度が高い為、こちらも見ていただけたら幸いです。

▼tradingpost_aoyamasalon Instagramはこちら▼


皆さま、こんにちは青山店の九島です。

 

今回は実演(写真ですが)を交えながら、エドワードグリーンの技術の高さ、その技術があるから作ることのできたローファー‘‘ウィンチェルシー(WINCHELSEA)‘‘のご紹介をさせていただきます!!

 

青山店からは年内最後の投稿となりますので実演を交えてご紹介をしていきたいと思います!

 


EDWARD GREEN   モデル名:WINCHELSEA001


  • 素材:CALF 
  • 色:BLACK
  • ラスト: 184
  • 底材:Single Leather  Sole

商品ページはこちらから>>>

 


EDWARD GREEN   モデル名:WINCHELSEA002


  • 素材:CALF 
  • 色:REDWOOD
  • ラスト: 184
  • 底材:Single Leather  Sole

商品ページはこちらから>>>

 

続いて、どこがそこまで技術が高いのかというお話をさせていただきます。

靴として完成度が高いのはもちろんなのですが、今回は職人さんの技術の高さが分かりやすいポイントを3箇所をご紹介していきます!!

 

つま先のスキンステッチ

はい、ということで1か所目はこちらのつま先部分のスキンステッチ。

何がどうなってこのような跡が浮き出ているか、何となくは想像できますよね。

ざっくりした説明ですと革と革を縫合しつつ、縫い目を表に出さない縫い方と言ったところです。

 

表面から見たこの部分、、、、こちらのモデルは、異なる革を繋ぎ合わせて縫っているスキンステッチを使っていますが、今回は一枚の革に表面に切り込みを入れ、縫い糸を革の表面に貫通させず、内側のみを縫うシャドウステッチにチャレンジしてみました。

 

今回はこちらの道具を使っていきます!

本来であれば専用の細い針を使い縫うはずなのですが、無いために持っているすくい針で代用しています。

革は縫いやすい様に厚めのを使用し、糸は分かりやすい様に太めの白で行います。

 

表面に切り込みを入れたら革を裏返して銀ペンという道具を使い何処に切れ込みを入れたか印をつけます。

ディバイダーという器具を使いどの辺を縫うか跡を付けます。

※慣れている方は使っていない可能性が高いです。

縫う準備完了です。さあ、縫っていきますか!

代用品のすくい針を使い革の間を表面に貫通しないように縫っていきます。

革の間を縫うのはなかなか大変です。

力の入れ具合が強すぎると革が切れてしまう為、緊張する作業です。

下穴をあけたら糸を交互に通し縫っていきます。

この糸をどの位力を入れて縫っていいのか、、、長らくこの作業をしている職人さんにしか感覚が分からないかもしれませんね。

一目一目塗った後に強めに糸を引っ張ります。

これをしないと裏返した時に切れ目がぱっくり開いてしまう為です。

実際にやってみて初めてわかりました。

縫い終わったら裏返して完成ですね。

分かりずらいのですがステッチ(縫い目)はがたがたです。(笑)

ひっくり返すと意外と完成度が高いような、、、

 

 

実際に縫ってみて改めて難しい作業だなと思いました。

もっと革の表面に近いところを縫えば完成度上がりそうですが、修業が必要ですね。(笑)

実演は今回はこのシャドウステッチだけで勘弁してください。(笑)

次回はスキンステッチにもチャレンジしてみたいと思います!

 

モカ部分のライトアングルステッチ

2ヵ所目はこちらのモカ部分のライトアングルステッチ。

先程のスキンステッチは裏側から縫いましたがこちらは革の表面から縫い、裏面に貫通させずに縫っていきます。

針の入れ方をミスすると革が切れてしまったり、モカのステッチが曲がってしまったりと、一瞬で今までの苦労が水の泡に、、、、

モカ部分は一番目立つ部分ですし、失敗が出来ない!と気を張ってしまいそうですね。

そんな表面に近い部分を縫うのはとても大変そうだな、、、と思います。すごい高い技術です。

 

ヒール部分のステッチ

3ヵ所めはこちらのヒール部分。

一枚の革に切り込みを入れて立体的に貼り付けてからシャドーステッチで縫っています。

これをここまできれいにできるなんて、、、すごいとしか言えませんね(笑)

つま先やモカ部分のステッチと同等かそれ以上に難しそうですね。

こちらも機会があったら是非やってみたいところですね。

実演部分が好評でしたら次回にでもやってみたいと思います!

 

ポイントのご紹介はこの辺で失礼します!

こんなに技術が詰まっているのにきれいにまとまっている一足を是非ご検討してみてください!

後悔しない一足となること間違いなしです!

 

皆さま最後までお付き合いいただきありがとうございました。

また来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 


【修理のご案内】

トレーディングポスト青山本店では、当店の靴だけではなく他店でのご購入の靴も常時修理をお受けしております。

修理上がり後はスタッフが靴磨きを行い、すぐに履いてもらえる状態にしてお渡ししております。

クロケット&ジョーンズの純正パーツ(ラバー)も取り扱っております。

詳しくは、スタッフまでお問い合わせください。