『クロケット&ジョーンズ~ラスト395が紡ぐ、新たなオードリー物語~』

『時を超え、進化を続ける。ラスト395が紡ぐ、新たなオードリー物語。』

クロケット&ジョーンズは、英国を代表する革靴ブランドです。英国靴生産の中心地であるノーサンプトンで、1879年に義理の兄弟であるチャールズ・ジョーンズ氏とジェームズ・クロケット氏によって創業されました。OEM生産を数多く手掛け、様々な一流ブランドに向けて高品質な靴を納めていました。また世界でも有数の豊富な木型を保有するメーカーとして知られており、多彩なバリエーションの靴を生産することを可能としています。そして、近年はシューズブランドとしてオリジナルの革靴を製造する一方で、セレクトショップや百貨店などの別注モデルの生産にも力を入れています。色々なオーダーに対応する柔軟性、それを可能とする生産能力の高さがクロケット&ジョーンズの強みと言えるでしょう。

『イギリスを代表するストレートチップ”オードリー”』

クロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)の名品「オードリー(AUDLEY)」は、ストレートチップ(キャップトゥ)の傑作として知られる一足です。その誕生は、革靴業界が大きな変革を迎えた2000年代初頭に遡ります。ラスト337は、1998年クロケット&ジョーンズ・パリ店オープン後の2001年に誕生しました。セミスクエアのシルエットは、日本でクラシカルなラウンドトゥが全盛だった当時、大きな話題を呼びました。この「ラスト337」を採用して生み出されたストレートチップこそが、初代「オードリー」です。20年以上の時を経てもなお、その魅力を失わず、英国を代表するストレートチップとして多くの人々に愛されています。

▼クロケット&ジョーンズ名作ストレートチップ「オードリー物語」▼

『進化を遂げた”オードリー”の最終形態と言える”オードリー6”誕生』

クロケット&ジョーンズは時代の流れに応じて進化を続け、「オードリー」もまたその歩みとともにアップデートを重ねてきました。特に注目すべきなのが、日本人の足形に合わせて開発されたラスト367です。この改良版ラストを採用して誕生したのが「オードリー3」。そしてさらに進化を重ね、現在ではシリーズの最終形態ともいえる「オードリー6(AUDLEY 6)」が登場しました。

シューツリーは別売りとなります。

「オードリー6」の最大の特徴は、新たに採用されたラスト395にあります。ラストは靴の命ともいえる重要な要素です。これまで評価の高かったラスト337、ラスト337をベースに改良されたラスト367。そして、現代の知見を活かし誕生したラスト395を使用した「オードリー6」は、まさにシリーズの頂点を極めた一足と言えるでしょう。

『オードリーの価値を高めるハンドグレードコレクション』

オードリーは、クロケット&ジョーンズが誇る最高峰のライン「ハンドグレードコレクション」に属する一足です。クロケット&ジョーンズは、高級シューズメーカー「ジョンロブ」の既成ラインのOEM生産を手掛けていた経験を活かし、2000年代初頭にこの最高級ラインを発表しました。これにより、卓越した技術とノウハウを結集した靴作りを実現しています。 このコレクションでは、厳選された最高品質のアッパー素材、快適な履き心地をもたらすしなやかなライニング素材、そして長期熟成されたオークバークレザーソールなど、細部に至るまで最高級の素材が使用されています。その一足一足が、クロケット&ジョーンズのクラフトマンシップの結晶といえるでしょう。 ハンドグレードコレクションではフルソックのインソールを採用しており、1930年代に使用されていたロゴが刻印されているのもハンドグレードコレクションの特徴です。

『クロケット&ジョーンズのアッパーの秘密]』

ハンドグレードコレクションには、ヨーロッパ各地の厳選されたタナリー(革製造工場)から仕入れた最高品質のアッパー素材が使用されています。特にブラックカーフは、大量の革の中からさらに厳選された極上の素材(ボックスカーフ)のみが採用されています。 この繊細なボックスカーフは、磨き上げることで深い艶を生み出します。また、革そのものが持つ「丈夫さ」と「しなやかさ」を高次元で両立しており、これこそが上質な素材の証といえるでしょう。 さらに、経年変化(エイジング)が進むことで、レザーは唯一無二の表情を持つようになります。

『妥協なき最高級素材、オークバークレザーソール』

ハンドグレードコレクションの靴底には、オークバークソールが採用されています。このソールは一般的な素材よりも長い熟成期間を経て鞣されており、革繊維が密に締まることで抜群の耐久性を誇ります。また、優れたクッション性を備えているため、アスファルトのような硬い路面を歩く際でも快適さを実感できるでしょう。さらに、アウトソールには縫い目を隠す「ヒドゥンチャネル仕上げ」が施されています。履いてしまうと目立たない場所かもしれません。ですが、細部にまでこだわる姿勢が靴のクオリティを高めるのです。

『オードリー最終形態の理由は・・・ラスト395にあり』

ラスト395は、セミスクエアのドレスラストとして、まさに最終形態と呼ぶにふさわしいラスト(木型)です。その歴史は、2000年代初頭に誕生したラスト337にまで遡ります。ラスト337は、モダンなシルエットと革新的なデザインで当時大きな注目を集めましたが、フィット感は従来のモデルと大きな違いがありませんでした。 この課題を解決するため、弊社が改良を依頼し、開発されたのが「オードリー3」に使用されるラスト367です。2012年に誕生したラスト367は、甲から踵にかけてのフィット感が大幅に向上し、多くの支持を集め、10年以上にわたって愛されるラストとなりました。 そして、ラスト367の登場から12年後、更に進化を遂げたラスト395が誕生しました。この新ラストは、ラスト337を基盤としながら、さらにフィット感を追求。特に甲部分から踵にかけてのホールド感を強化し、ラスト367に近いアプローチをしていますが、甲部分から踵にかけてのフィット感が、より「足なりの構造」になっています。その結果、より自然で快適な履き心地を得ることのできるラストが完成したのです。

『オードリー6の気になるサイズ感は?』

ラスト395の履いた感想は、「リラックス感とフィット感のバランスが良い」です。ストレスの感じる指先にゆとりがあり、緩いとストレスを感じる甲周りから踵のフィット感が良いことです。

ラスト395は、標準的なEウィズのイギリスブランドと比べると、踵から甲周りがやや小ぶりに感じられる設計です。この設計は、同ブランドのラスト367やラスト375と類似しており、サイズ選びの参考になります。同ブランドの甲から踵が小ぶりな設定のラストと同じサイズからフィッティングすることをおすすめします。

クロケット&ジョーンズに限らず、標準的なイギリスブランドと比較した場合、同サイズで甲周りから踵にかけてのフィット感が高まる印象です。標準的なラストでは、フィット感が足らず、指先の圧迫があってもサイズを下げて履かれている方は、ハーフサイズアップが目安のサイズとなり、ハーフサイズ上げることで指先の圧迫が軽減できます。

極端に細い・太いがなければ、日本人の足の傾向を加味すると、比較的万人受けする設計となっていると思います。さらに上質な素材が合わさり非常に快適な履き心地を感じていただくことができると思います。ぜひ、一度ラスト395の履き心地を体感してください。

『フォーマル(冠婚葬祭)からビジネスシーンの足元に特別感を。』

オードリー6は、フォーマルや重要なビジネスシーンにふさわしい、重厚感と洗練さを兼ね備えた一足です。シンプルなデザインの中に秘められた上質なレザーの光沢は、スーツスタイルに奥行きを与え、着用者の品格を格段に高めます。特にダークスーツやスリーピーススーツに合わせることで、洗練されたエレガンスを演出し、見る人に強い印象を与えるでしょう。 日常のビジネスシーンにおいても、オードリー6は特別な存在感を放ち、オーソドックスなスーツスタイルに個性的なアクセントを加え、着こなしに深みを与えます。 オードリー6は、単なる靴を超え、着用者のパーソナリティを表現するアイテムです。ビジネスシーンにおいて、自信と品格を備えた大人の男性を象徴する、まさに「相棒」と言えるでしょう。

《Product details》

《Crockett & Jones 品番:C&J20372A-C01L3 モデル名:AUDLEY 6》

  • 素材:ANILINE CALF
  • 色:Black
  • 底材:Single Leather(Oak bark)
  • 製法:Goodyearwelt
  • ラスト:395
  • ウィズ:E

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『クロケット&ジョーンズ名作ストレートチップ「オードリー物語」』

オードリー6の基礎となる「初代オードリー」。そのオードリーは、革靴の転換期となった2000年代初頭に誕生しました。ぜひ、オードリー歴史もご覧ください。  

▼クロケット&ジョーンズ名作ストレートチップ「オードリー物語」▼