DOVER Club No.1

DOVER Club
英国エドワードグリーン社のアイコンモデルのひとつである
Uチップ❝DOVER❞をこよなく愛する人たちの入退会自由なクラブ。

 

DOVERは、ラストやスペックを嬉々として語りたくなる靴。
My DOVERストーリーの共有から、
自分たちが享受している価値を伝え、
クラブ員の輪を広げていくことを目的とする。


初めてエドワードグリーンを手に入れたのは入社1年目の2000年のことでした。
当時トレーディングポストではまだ取り扱いがなかったものの、会社での取り扱いがあり伊勢丹でのパターンオーダー会開催時にオーダーしたのが最初の1足となります。

 

当時は雑誌などで得ていた情報をもとに、とてつもなくいい靴という認識だけで、本当の価値は理解していなかったものの、精一杯背伸びしてオーダーをかけたのです。
しかもタイミングが合わずフィッティングもしない中でのオーダーでした。
入社間もない若造がと先輩から苦笑いされつつも、とても誇らしくオーダーの上がりをいろいろな意味でドキドキしながら楽しみにしたものです。

 

それから15年以上経った後のオーダー会にてヒラリー社長に上記先輩とのやり取りを伝えたところ、真っすぐな目で“年齢など関係ないわ、エドワードグリーンを選んでくれてありがとう”と言われ(た気がして)、とてもうれしく感じたのも良い思い出となりました。

ちなみにその時オーダーしたのはドーバーです。
当時まだ新しかった808ラスト、新色のエドワーディアンというライトブラウン、ハーフミッドソールを選びたかったものの当時受付不可であったため、ダブルレザーソールという仕様でした。
なぜドーバーだったかはもう記憶にありませんが、よく分からないながらにも特別感に惹かれたのだと思います。

 

オーダー半年後にドーバーを手にした後は、フィッティングの良さとメリハリのあるシルエットが醸し出す艶っぽさに強く惹かれ、当時トレーディングポスト銀座店にて取り扱いが始まった別モデルを買い足したりと、しっかりとエドワードグリーンの虜になりました。

 

その後、フィッティングの変化もあり残念ながら当時の靴は手放してしまったり、トレーディングポストでの取り扱いがストップしてしまったりといったタイミングが重なったこともあり、自身のエドワードグリーン第1章は終了してしまうのです。

 

第2章のスタートは2017年、エドワードグリーンの取り扱いがトレーディングポストで再開されて少し経ってからとなります。
2021年秋冬シーズンに入荷したレースアップブーツのゴールウェイに一目惚れしました。シャープな82ラストにユタカーフ、カントリーブーツという組み合わせが抜群に格好良く、再度エドワードグリーンにカムバックすることになったのです。
今でも大のお気に入りで、ブーツでありながら最初からストレスない足首を包み込む履き心地が抜群なアイテムです。
こちらも大人のかたに選んでいただきたい、秋冬の出張にはこれ一足で対応可能な万能靴です。

そして、写真のドーバーは2025年2月の出張時にエドワードグリーンのファクトリーにて手に入れた2代目ドーバー。
ドーバーを語る際にセットで語られることも多い32ラストで、細めの木型となりますが、他ラストと同サイズで選んでいます。
レザーのハーフミッドソールとなっており、25年越しで手にしたパッケージとなりました。
あらためて手にしたドーバーは重厚感のある手縫いのモカ、シルエットの綺麗さ、Uチップデザインと、ドレスとカジュアルのバランスが絶妙に取れているモデルとなり、ドレスでもカジュアル化が進む今の時代にもよくはまります。

 

ここ最近はずっと黒靴やスエードばかり履いており、茶靴は久しぶりの購入となりました。
このドーバーを手にしてから、久しぶりにポリッシュを入れたり、こまめにメンテナンスを行うようになったり、より愛着を持って靴と向き合うようになりました。
靴屋歴25年にして、初心に返ったように靴を愛でています。

 

25年(四半世紀)ぶりに手にしたドーバー。
Uチップではなくドーバーと呼びたくなる唯一無二の愛着力抜群のモデルで、歩き出す日々の一歩が特別なものになる気がします。
今度こそは前回のように手放さず、しっかり履いて、メンテナンスをし、残りの人生をこのドーバーに刻み込ませていきます!

  • ラスト:32
  • ソール:ハーフミッドレザー
  • アッパー:カーフ
  • カラー:ダークオーク
  • 着用開始:2025年2月
  • 名前:竹下